&TEAMのダンスを見ていると、
「上手い」「揃っている」という感想より先に、
ひとつの物語を見終えたような感覚が残ることがあります。
ダンス・パフォーマンスというカテゴリーの中でも、
&TEAMのダンスは少し異質です。
それは、動きそのものよりも、
世界観とストーリーを背負って踊っているように感じられるから。
&TEAMのダンスは“振り付け”から始まっていない
多くのダンスグループは、
まず振り付けがあり、それをどう揃えるか、どう魅せるかを突き詰めていきます。
一方で、&TEAMのダンスは、
「この楽曲は、どんな世界の話なのか」
というところから立ち上がっているように見えます。
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楽曲の空気感
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コンセプトとしての物語
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グループ全体が共有している世界観
それらを体に落とし込んだ結果として、
ダンスが生まれている。
だから&TEAMのダンスは、
一連の動きとして見るよりも、
場面の連なりとして記憶に残りやすいのです。
世界観を壊さないためのダンスという選択
&TEAMのダンスには、
必要以上に主張しすぎない動きが多く見られます。
激しく跳ねる場面があっても、
そこには必ず意味があり、
感情の流れから逸脱することがありません。
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強く踏み込む一歩
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視線を落とす間
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あえて揃えすぎない動き
これらはすべて、
世界観を壊さないためのダンスだと感じられます。
テクニックを見せるためではなく、
物語を成立させるために踊る。
その姿勢が、&TEAMのダンスを独特なものにしています。
&TEAMのダンスが“揃って見える”理由
&TEAMのダンスは、
「全員が同じ動きをしている」という意味で揃っているのではありません。
それぞれの動きに個性がありながら、
同じ世界を見て踊っているから、結果として揃って見える。
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体の向き
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重心の置き方
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感情の込め方
細部は違っていても、
向かっている方向が同じ。
だから、ダンス全体に一本の軸が通ります。
これは、
単なる反復練習だけでは生まれない揃い方です。
ダンスパフォーマンスが“物語として完結する瞬間
&TEAMのステージを見終えたあと、
「さっきのダンス、どんな話だったんだろう」と
自然に振り返ってしまうことがあります。
それは、
ダンスが説明ではなく、体験として残るから。
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始まりの緊張感
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中盤での感情の揺れ
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ラストに向かう余韻
これらが、言葉を使わずに伝わってくる。
だから、ダンスを見終えたあとに
心の中で物語が静かに完結するのです。
K-POP文脈の中で際立つ&TEAMのダンス
&TEAMはHYBE発のグループとして、
K-POP的な完成度の高いダンスを持ちながら、
そこに 日本的な物語性 を強く残しています。
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全てを説明しすぎない
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余白を大切にする
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見る側の想像に委ねる
この感覚が、
&TEAMのダンスを「観るもの」から
「感じ取るもの」へと変えています。
K-POPの文法を理解した上で、
あえて違う表現を選んでいる。
そこに、&TEAMらしさがあります。
ダンスを通して広がる&TEAMの世界
&TEAMのダンスは、
一曲一曲が独立しているようでいて、
どこか同じ世界の別の章のようにも感じられます。
それは、
ダンスが単発の表現ではなく、
世界観の一部として機能しているから。
曲が変わっても、
ステージが変わっても、
「&TEAMのダンスだ」と分かる空気が残る。
これは、
長く見続けるほど強くなる感覚です。
&TEAMのダンスが記憶に残る理由
&TEAMのダンスは、
一瞬のインパクトで記憶に残るタイプではありません。
むしろ、
時間が経ってから、
ふと場面が思い出されるようなダンスです。
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あの立ち姿
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あの間の取り方
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あの空気感
それらが、
物語のワンシーンのように
心の中に残り続ける。
だからこそ、
&TEAMのダンスは
「もう一度見たい」ではなく、
「もう一度、あの世界に戻りたい」
と思わせるのです。
世界観とともに踊るという強さ
ダンス・パフォーマンスというジャンルの中で、
&TEAMが選んだのは、
世界観とともに踊るという道でした。
派手さよりも、意味を。
技術よりも、物語を。
その選択が、
&TEAMのダンスを唯一無二のものにしています。
世界観があるから、
ダンスが深くなる。
ダンスがあるから、
世界観が立体的になる。
この循環こそが、
&TEAMのダンス・パフォーマンスが
静かに、そして確実に心を掴んでいく理由です。
ダンスという表現が、&TEAMの世界観を完成させている
&TEAMの世界観は、楽曲やビジュアルだけで成立しているものではありません。
その世界を立体的にし、現実の時間の中に立ち上げているのがダンスです。
もし同じ楽曲でも、ダンスが感情と切り離された動きだったなら、
ここまで「物語のように心に残る」ことはなかったはずです。
&TEAMのダンスは、音をなぞるのではなく、
世界観の中で生きている人物として体を動かしているように見えます。
だから、見ている側は
「上手いダンスを見た」という感想より先に、
「ひとつの場面を見届けた」という感覚を抱きます。
曲が終わったあとも余韻が残るのは、
ダンスが説明ではなく、体験として心に残るから。
世界観とともに踊るという選択が、
&TEAMのダンスを一過性のパフォーマンスではなく、
記憶に残る物語へと変えているのです。

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