長谷川白紙のライブには、ほかのライブとは少し違う空気があります。
音が鳴り始めると、細かな電子音やピアノの響きがふわっと広がり、会場の空気がゆっくり形を変えていきます。
一つひとつの音は軽やかなのに、重なった瞬間に独特の世界が生まれる。
その流れの中で曲がつながっていくため、長谷川白紙のセットリストは、ただの曲順というより、ひとつの音の景色のように感じられます。
ではライブでは、どんな楽曲が流れていくのでしょうか。
ここでは、長谷川白紙のライブで耳にすることの多い曲を、会場の空気と一緒に思い浮かべながら整理していきます。
長谷川白紙のライブは曲順よりも空気で記憶に残る
長谷川白紙のライブは、最初から最後まで一直線に盛り上がるタイプの公演とは少し違います。
もちろん盛り上がる場面はあります。
でも、それ以上に印象に残るのは、音と音の間にあるやわらかい揺れや、ひとつの曲が終わったあとも余韻がそのまま会場に残る感覚です。
音数が多いのに、なぜか息苦しくない。
情報量が多いのに、なぜか重たくない。
この不思議な軽さが、長谷川白紙のライブの大きな魅力です。
だからセットリストを見るときも、単純に定番曲があるかどうかだけで考えるのはもったいないです。
この曲のあとに何が来ると空気が変わるのか。
静かな曲のあとにどんな跳ね方をする曲が入るのか。
そういう流れまで想像すると、長谷川白紙のライブらしさがぐっと見えてきます。
ライブで流れる曲という言い方がしっくりくるのも、この人の音楽が曲ごとに切り分けられるというより、会場全体の空気を少しずつ塗り替えていく感じがあるからです。
ライブで名前が挙がりやすい曲はこのあたり
ライブでよく話題に上がる曲として見ておきたいのは、草木、口の花火、砂漠で、ユニ、毒、そしてo(__*)です。FUJI ROCK FESTIVAL ’23にひもづくプレイリストでも、毒、o(__*) 、口の花火、砂漠で、草木、ユニなどが並んでいて、ライブで存在感を出しやすい曲の並びとして参考になります。
まず草木は、長谷川白紙という名前を知る入口になった人も多い曲です。
音の細かさや、やさしさの中にある緊張感がよく出ていて、長谷川白紙の世界を初めて聴く人にも印象が残りやすいです。草木は2018年のEP草木萌動の収録曲で、2024年にはTHE FIRST TAKEでも披露されています。
口の花火は、曲名からしてすでに空気があります。
派手に押し切るというより、耳の近くで感覚がひらいていくような魅力があって、ライブで聴くと音源以上に輪郭が動いて感じられそうな曲です。Apple Musicでも口の花火は長谷川白紙の主要作品のひとつとして確認できます。
ユニは、少し広がりのある響きがほしい場面で強く残ります。
ライブでは、会場全体を包むような役割を持つ曲として入ってきてもおかしくありません。
砂漠でや毒は、やわらかさだけでは終わらない長谷川白紙の一面を見せてくれます。
きれいだけで済ませない。
耳ざわりの良さだけでまとめない。
その少しの引っかかりがあるから、セットリスト全体がぼんやりせず、しっかり記憶に残ります。
草木や口の花火にある、ふわっとほどける感じがライブで生きる
長谷川白紙の音楽には、細かな音が軽やかに動く独特の空気があります。
電子音やピアノ、声が重なりながら広がり、会場の空気が少しずつ形を変えていくように感じられます。
派手に押し出すというより、音の粒がほどけながら広がっていく感覚。
その流れの中で曲がつながっていくため、ライブのセットリストもひとつの音の景色のように感じられます。
草木を聴いていると、音が前に飛ぶというより、周りにほどけていくように広がります。
それなのに芯が消えないので、聴いていて気持ちよさだけで終わりません。
この感覚がライブになると、客席の空気ごと動いていくはずです。
口の花火にも、同じように一瞬で終わらない余韻があります。
曲そのものが強く主張しすぎるわけではないのに、聴き終わったあとに耳の中に何か残る。
長谷川白紙のライブに行った人が、曲名だけでなく会場の雰囲気を思い出しやすいのは、こういう残り方をする曲が多いからだと思います。
しかも長谷川白紙の曲は、やさしい曲と難しい曲に分けられる感じでもありません。
やわらかいのに、簡単ではない。
軽やかなのに、薄くない。
ここが本当におもしろいところです。
ライブのセットリストに草木や口の花火のような曲が入ると、公演全体の印象がふっと整います。
ただ盛り上げるための曲ではなく、その日の空気の温度を決める曲として働いてくれます。
セットリストは定番曲だけでなく、広がりを作る曲も大事
長谷川白紙のライブを考えるとき、定番曲だけ追いかけるのでは少し足りません。
なぜなら、この人のライブの魅力は、よく知られた曲が来た瞬間だけで完成するものではないからです。
セットリストの途中に、少し意外な曲や、空気を切り替える曲が入ることで、公演全体に奥行きが出ます。
草木萌動の収録曲を見ると、草木だけでなく、毒、它会消失、妾薄命、キュー、はみ出す指といった曲が並んでいます。こうした楽曲群は、長谷川白紙の音楽がもともとひとつの色に固定されていないことをよく示しています。
そこに近年の魔法学校やユニ、蕾に雷の流れが重なることで、ライブのセットリストにも新しさと深さの両方が入りやすくなります。
つまり、ライブで流れる曲を考えるときは、代表曲だけでなく、その前後をどうつなぐかがかなり大事です。
ふわっと浮くような曲があったあとに、少し緊張感のある曲が来る。
細かい音が散るような曲のあとに、声が近く感じる曲が来る。
その並びの中で、長谷川白紙らしい空気ができていきます。
セットリストを見て、この曲も入っているんだと思える余白があるからこそ、毎回同じ一覧にはならない楽しさも生まれます。
初めてライブに行く前に聴いておきたい曲
初めて長谷川白紙のライブに行くなら、まず草木は外せません。
この曲を通っておくと、長谷川白紙の音の重なり方や、やわらかいのに輪郭が消えない感覚がつかみやすいです。草木は初期の代表曲として知られ、THE FIRST TAKEで披露されたことでも改めて注目されました。
次に聴いておきたいのは口の花火です。
長谷川白紙の空気感を言葉より先に体で受け取りたいなら、この曲はかなり相性がいいです。
静かに引き込まれる感じがあり、ライブ前の予習としてもぴったりです。
そしてユニや砂漠で、毒まで触れておくと、ライブで少し幅のある流れが見えやすくなります。
長谷川白紙のライブは、ただ有名曲を知っていれば安心というものではありません。
音の動き方に少し慣れておくと、会場での楽しさがかなり変わります。
あとは最新の作品群にも軽く耳を通しておくと、ライブの今の空気がつかみやすいです。Apple Musicでは2024年のアルバム魔法学校が確認でき、近年の流れを知る入り口になります。
長谷川白紙ライブで流れる曲をひとことで言うなら、耳に飛び込んでくる曲というより、気づいたら会場の空気ごと変えている曲です。
だからセットリストを見るときも、何が演奏されたかだけではなく、その曲がどんな空気を作ったかまで想像すると、ライブへの期待がぐっとふくらみます。
草木や口の花火のように、やわらかくほどける曲。
毒や砂漠でのように、少しざらつきを残す曲。
ユニのように、広がりを感じさせる曲。
その重なりの中で、長谷川白紙のライブはただの曲順では終わらない時間になっていきます。
長谷川白紙のセットリストを知りたい人は、まず曲名を追うだけでなく、この人の音楽が持っている空気の動きを感じながら聴いてみるのがおすすめです。
そうすると、ライブで流れる曲の見え方が少し変わります。
ただ聴くのではなく、その場の空気にそっと入っていくような感覚で、きっと楽しめるはずです。

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