長谷川白紙さんの名前を見かけて、「何がすごい人なのだろう」と気になった方もいると思います。
私も曲を初めて聴いたときは、音の動きが細かく、どこへ進むのか分からない不思議さを感じました。
ところが、複雑な音が続いても、歌声やメロディは耳に残るんですよね。
長谷川白紙さんが注目される理由は、自由な音作りと、もう一度聴きたくなる歌を同時に作っているからです。
さらに、海外レーベルBrainfeederへの所属やTHE FIRST TAKEへの出演、ゲーム作品への楽曲提供など、活動の場も広がっています。
このでは、長谷川白紙さんは何がすごいのか、音楽の特徴や注目される理由を分かりやすく紹介します。
長谷川白紙は何がすごい?注目される3つの理由
長谷川白紙さんのすごさは、大きく分けると3つあります。
1つ目は、複雑な音を使いながら、歌として耳に残る曲を作っていることです。
2つ目は、自分の音楽を大きく変えず、海外の音楽レーベルにも活動を広げていることです。
3つ目は、自分名義の作品に加えて、ゲーム作品への楽曲提供などにも取り組んでいることです。
長谷川白紙さんは、日本を拠点に活動する音楽家です。
2017年にフリーデジタルEP『アイフォーン・シックス・プラス』を発表し、2018年にはEP『草木萌動』でCDデビューしました。
2019年には、1枚目のアルバム『エアにに』を発売しています。
私は長谷川白紙さんの曲を初めて聴いたとき、「これはどのジャンルに入るのだろう」と戸惑いました。
ポップスのように歌を楽しめるところもあれば、ジャズや電子音楽を思わせる音も入っています。
一つの言葉で説明できないところが、長谷川白紙さんの特徴だと思います。
ただ、知識がないと楽しめない音楽ではありません。
音の動きを追わずに、歌声やリズムをそのまま聴いても楽しめます。
長谷川白紙さんを初めて知った方は、曲の仕組みを理解しようと頑張らなくても大丈夫です。
まずは「気になる音があった」「歌声が残った」という聴き方で十分だと思います。
複雑な音と歌のメロディが一つの曲に入っている
長谷川白紙さんの曲には、短い時間の中でさまざまな音が登場します。
リズムが急に変わったり、歌声が高くなったり、電子音と楽器の音が重なったりします。
次に何が来るのか、簡単には予想できません。
そのため、初めて聴いたときは「少し難しい」と感じる方もいると思います。
私も「草木」を初めて聴いたときは、音の数の多さに驚きました。
どの音を追えばよいのか迷いましたが、聴き終わったあとには歌声が残っていました。
もう一度聴くと、1回目には気づかなかった音が聞こえてきます。
同じ曲でも、聴くたびに気になる部分が変わるんですよね。
長谷川白紙さんの声も、曲を支える大切な要素です。
歌詞を伝えるために歌う場面もあれば、声そのものを楽器のように重ねていると感じる場面もあります。
曲の中を声が自由に動くため、歌と伴奏をきっぱり分けて聴くことができません。
私は、音が次々に変わるところよりも、急に歌声が近く感じられる瞬間に引かれました。
細かい音の中から声が出てくると、曲の中に人の体温が戻ってくるように感じます。
長谷川白紙さんの音楽は、一度聴いてすべてを理解する曲ではないと思います。
分からない部分が残るからこそ、もう一度確かめたくなります。
そこが、繰り返し聴きたくなる理由の一つです。
Brainfeeder所属で海外にも活動が広がった
長谷川白紙さんは、2023年にBrainfeederと契約しました。
Brainfeederは、アメリカ・ロサンゼルスを拠点とする音楽レーベルです。
音楽家のFlying Lotusが主宰しています。
長谷川白紙さんは、日本人アーティストとして初めてBrainfeederと契約したと公式プロフィールで紹介されています。
海外レーベルに所属したと聞くと、海外向けに分かりやすい曲へ変えたのではないかと思う方もいるかもしれません。
しかし、2024年にBrainfeederから発売されたアルバム『魔法学校』でも、長谷川白紙さんらしい複雑な音作りが続いています。
私はここに、長谷川白紙さんの強さを感じました。
海外へ進むために個性を弱めたのではなく、自分の作ってきた音楽が海外のレーベルに受け入れられています。
日本の音楽が海外で知られるきっかけには、アニメや動画配信、SNSなどがあります。
長谷川白紙さんの場合は、独自の音作りそのものが海外の音楽関係者に届いたと考えられます。
Brainfeederとの契約によって、海外のリスナーが作品に触れる入口も増えました。
一方で、海外で活動しているからすごいと考える必要はないと思います。
大切なのは、どこで活動しても長谷川白紙さんの音楽が変わっていないことです。
自分の作りたい音を保ったまま、聴く人を増やしている。
この進み方が、長谷川白紙さんが音楽シーンで注目される理由の一つです。
THE FIRST TAKEと楽曲提供で知る人が増えた
長谷川白紙さんは、THE FIRST TAKEで「草木」と「外」を披露しています。
「草木」は2024年7月、「外」は同年7月31日に公開されました。
THE FIRST TAKEは、一発撮りの演奏を映像で見られる企画です。
長谷川白紙さんの名前を知らなくても、動画をきっかけに曲を聴いた方がいると思います。
音源では、細かく重ねられた音に耳が向きます。
動画では、長谷川白紙さんが声を出すときの体の動きや、演奏する人たちとのやり取りも見えます。
私は「草木」の映像を見たとき、楽器の音が次々に入る中で、歌声が消えずに残っていることに驚きました。
複雑な曲を正確に演奏しているというより、その場で音が生まれているように感じました。
長谷川白紙さんは、『学園アイドルマスター』の篠澤広が歌う「光景」でも、作詞・作曲・編曲を担当しています。
さらに、2025年には篠澤広の「サンフェーデッド」も手がけました。
ゲームのキャラクターソングでは、曲を作った人の個性に加えて、キャラクターの性格や物語も大切になります。
「光景」には、長谷川白紙さんらしい細かな音の動きがあります。
それと同時に、篠澤広というキャラクターの静かさや危うさも感じられます。
私はこの曲を聴いて、歌っているのが長谷川白紙さん本人ではなくても、音の動きや曲の展開に長谷川白紙さんらしさを感じました。
曲の途中でリズムや空気が変わるところに、長谷川白紙さんらしさがあります。
THE FIRST TAKEでは、自分の曲を映像で届けました。
『学園アイドルマスター』では、別の人物が歌う曲を作りました。
活動の形は違いますが、どちらも長谷川白紙さんを知らなかった人が音楽に触れるきっかけになっています。
2026年は新しいバンドとアルバムにも注目したい
長谷川白紙さんは、2026年8月28日に3枚目のアルバム『素直な気持ちアルバム』を発売する予定です。
前作『魔法学校』から2年ぶりのアルバムで、Brainfeederから世界同時発売されます。
今回の作品では、長谷川白紙さんが結成した新しいバンド「ハハとヘアピンズ」の生演奏が取り入れられています。
月ノ美兎さん、tofubeatsさん、あっこりんりんさん、イ・ランさんなども参加しています。
2026年6月25日には、アルバムから「蜜の主」が先に配信されました。
「蜜の主」はバンドによる演奏を中心にした曲です。
これまでの細かく組み立てられた音とは違い、演奏する人の勢いが前に出ています。
それでも、音の途中に予想できない変化が入っています。
私は「分かりやすいバンド曲になった」というより、長谷川白紙さんの音楽に新しい体の動きが加わったように感じました。
打ち込みで作られた音と、生演奏にはそれぞれ違う良さがあります。
長谷川白紙さんがバンドの音をどのように使うのかは、新しいアルバムを聴く楽しみになりそうです。
また、2026年4月からは、AIR-G’で初の冠ラジオ番組「ヴァニラ・ヴァリエーションズ」が始まりました。
音楽作品やライブに加えて、自分の言葉を届ける活動も増えています。
長谷川白紙さんは何がすごいのか。
その答えは、複雑な曲を作る力に加えて、活動の幅を広げ続けているところにもあります。
自分らしい音を保ちながら、海外レーベル、動画、ゲーム、ラジオ、バンド演奏へと活動を広げていることです。
初めて聴いたときに分からない部分があっても、心配はいりません。
まずは「草木」「外」「光景」など、気になった一曲から聴いてみると、長谷川白紙さんの音楽に入りやすいと思います。

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